源氏物語あらすじ「雨夜の品定めから空蝉との出会い」~箒木4~

これまでのお話しは・・・

源氏物語あらすじ「雨夜の品定め」~箒木1~

源氏物語あらすじ「雨夜の品定め」~箒木2~

源氏物語あらすじ「雨夜の品定め」~箒木3~

頭中将(とうのちゅうじょう)ら経験豊富な者の恋の話や、理想の女性のとは一体どういう人のことなのか?(雨夜の品定め)という話をして、宿直の夜は過ぎていきました。

その後、源氏の君は偶然に知り合った女(空蝉)に恋してしまいます。その女(空蝉)とは一体どういう人なのでしょうか・・・。

源氏の君、葵の上に会いに行く

次の日、久ぶりに雨が上がったので、足が遠のいていた葵の上のいる左大臣の家に行くことにしました。

葵の上こそ身分も申し分なく、いつ家に行っても綺麗ですべてが素晴らしく整っている。昨日の話からすると、完璧な妻に違いない。

ただ、プライドが高くすましているので打ち解けにくいところがある・・・。よい方なのだが、気軽に話せず残念に思ってしまうなあ。と源氏の君は感じておられました。

日が暮れてくる頃になると、

「本日は内裏からこちらの方角は悪いようでございます。」という声が聞こえてきた。(当時は方角が悪いとよくないことがあると信じていたので、方違え(かたたがえ)といって、別の方角に場所を移動していた)

源氏の君は疲れていて早くこのまま休みたかったが、最近、紀伊の守(きのかみ)の家の庭が整えられて、涼しく過ごしやすくなったという噂を聞いたので、そこで休みたいとお思いになった。

源氏の君、空蝉と出会う

光源氏が紀伊の守の家に向かうと、同時に伊予の介の妻や、家族の人が息子の家である紀伊の守の家に泊まりに来ていました

紀伊の守の父ある伊予の介(いよのすけ)単身赴任で家を空けてしまったので、奥さんと家族で方違えに来ていたのです。

伊予の介の妻といえば、後妻さん若くて気位が高いという噂を聞いていたので、源氏の君はどんな女性なのか気になって仕方がない。(これが空蝉(うつせみ)と呼ばれる人です)

皆がそろそろ寝る頃になったので、その後妻さんの部屋の様子をこっそり伺うことにした。そして、ようやく周りが寝静まった頃、そうっと障子をあけて、中に入ると女に近づき、

「ずっとお慕いしておりました。決していたずらな気持ちではありません。」

と告げると女は化け物をみたように「あっ」と驚き、おびえてしまった。かろうじて、女は「人違いではありませんか。」と伝えると、

「人違いではありません。私はずっとあなたに会いたかったのです。」と話して、源氏の君は女を抱えて自分の部屋へ連れていってしまったのです。

優しく気持ちを伝える源氏の君に、その女は心までゆだねそうになりましたが、やはり夫である伊予の介のことが思い出され、やましい思いで、この先まともに過ごせるはずがないと思ったので、

「結婚している身でこのような事は辛すぎます。私が独り身ならば嬉しかったことでしょう。でも今回のことはなかったことにしてください。」と伝えた。

夫がいる方を好きになってしまったので今後、会うことも難しく手紙をやり取りするのも無理だと思われて源氏の君はさみしくて悲しくなってしまいました

家に帰ってからも、女とどうやったら会えるかを考えながら、そして「なるほど。経験豊富な男のいう、取り立てて素晴らしいこともないけれど、落ち着いて品があって慎ましいのがいいというのは本当のことだな。」と思い出していました。


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振り向いてくれない空蝉

それからは、その女の弟の面倒を見ることにして、その弟に恋の仲介をしてもらうことにしました。弟に手紙を持たせて姉である伊予の介の後妻に渡してもらったが、返事は来なかった。

何度、手紙をだしても返事がなかったが、ついに次の片違えの時に紀伊の守の家で会えることとなった。

しかし、女は夜になって、源氏の君が会いにくることを恐れて自分の部屋ではなく、女房たちの部屋に隠れてしまった。弟に探してもらったが、結局どこにいるかわからず、源氏の君は悲しくて腹が立って、その日は結局諦めるしかなくなってしまったのです。

女の方はというと、好きでもない夫と生活するのは苦痛だけれど、源氏の君に心を許してしまってはいけない。私は夫がいる身であるし、そもそも身分も違うあってはならないことなのだ。と頭では理解していたが、好きでもない夫と結婚してしまった自分の身の上をなげき、どうしても源氏の君に惹かれてしまう気持ちに、心では苦しく、思い悩んで辛い日々を過ごしていた

そういった女の道理の通った振る舞いで、自分のすべてをもってしても振り向いてくれない女に対して、腹は立つものの、ますます心を募らせどうしても会いたい追いかけて手に入れたいと思う源氏の君なのであった。

感想

源氏の君ほどの美しさと17歳という若さ、しかも高貴なお方がわざわざ人妻・・・。うわ~💦手に入れられないものをわざわざ選びにいってるとしか思えません。

まあ・・・何不自由なく育てられると、手に入れられるものはつまらなく思えてくるものなんでしょうかねえ。私も一度くらいは、美貌♡財力♡身分♡がすべて揃った人生をは生きてみた~い!!とか思いますわ(´・ω・`)

それにしても、この空蝉さん。意志強すぎます!あなた、素晴らしい!こんな綺麗で高貴な若い男子に気に入られたら、

・・・ズバリ完全に自分を見失ってしまうでしょう(;´Д`)

世間の噂も夫のこともすべて忘れて、溺れてしまいそう・・・。「好き~!はい!好きで~す!」超絶かっこいい憧れの芸能人レベルの人が目の前に現れたら、もう、おかしくなりますよ。

ですが!!やはり17歳の源氏の君に自分の人生を預けることはできませんよね~。だって捨てられたら今までの暮らしはできませんから。死活問題です。

男性に依存して生きていくしかなかったこの時代の貴族の女性にとっては、源氏の君のちょっとした恋心はきついですよね・・・。死ぬまで、空蝉さんの心に源氏の君がい続けたことでしょう。

帚木はこれで終わりです。

あらすじと言っておきながら、平安時代の男性が女性について言いたい放題、言いまくっているのが面白すぎて、あらすじどころか、結構細かく書いてしまいました。

次は、源氏の君がど~しても空蝉さんと会いたくて、無理やりに会いに行ってしまうお話しです!!

こちらもどうぞ♪
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