源氏物語千年紀 Genjiアニメ第6話「朧月夜」内容・感想

紫式部が描いた物語「源氏物語」をオリジナルのストーリーで制作された、アニメ「源氏物語千年紀Genji」

平安時代の貴族達や、女性の着物、そして美男子の源氏の君。美しい源氏物語がアニメーションで楽しめます。

前回までのお話しは、藤壺の宮(ふじつぼのみや)が妊娠をしたことに、源氏の君はひょっとして子供は自分との子ではないか?と悩みます。どうすべきか考えあぐねていると、藤壺の宮から「もう二人で会うこともないし、特に何もしないように。誰にも気づかれぬように。」と別れを告げられます。

そして、無事に藤壺の宮は次の東宮(とうぐう)となる男の赤ちゃんを産んだのでした。

前回のお話しはこちら↓

源氏の君に生き写しの赤ん坊

帝は藤壺の宮が生んだ赤ちゃんを抱いて大喜びしています。源氏の君にも「光。何とも美しい子ではないか。おまえの幼い頃に生き写しだ。」「思い出すなあ」と嬉しそうです。

似ている。と帝に言われて源氏の君は帝の前で顔をあげることができません。

そして帝はもうすぐ退位するつもりだと光源氏に伝えます。次の帝には光源氏の兄を。そして東宮(とうぐう)にはこの若宮(藤壺の赤ちゃん)にしようと考えているようです。(東宮とは次の帝、すなわち皇太子のことです)

帝は光源氏に、この若宮(わかみや)の後見人となり共にこの国のためにしっかり勤めてくださいね。と頼みます。

さあ、今宵は若宮の誕生祝いと花の宴。心置きなく楽しみましょう。と帝。

源氏の君が二条院に一旦帰ると、紫の上が待っていました。「お帰りなさい!お兄様!私、少しだけさみしかった」

「これは、姫君。ごめんなさい。でもまた日暮れには出て行かないといけないのです。」紫の上はがっかりして寂しくて泣いてしまいました。

実は紫の上のおばあさまである尼君(あまぎみ)が急に亡くなり、途方に暮れていた紫の上を源氏の君が引き取って一緒に暮らしていたのです。

源氏の君、花の宴で青海波(せいがいは)を舞う

さて、日が暮れるころ。宮中では宴が始まりました。

謎の美しい姫が話しています。「・・・ですからわたくしは、その方の舞を見に来たのです。他の人の舞などつまらない・・・」

宴もたけなわになった頃、いよいよ源氏の君の登場です。「青海波(せいがいは)」を頭中将と一緒に舞います。帝も光源氏の出番に、興奮しています。

美しい・・・誰もが源氏の君に見とれています。

謎の美女が見ています。「美しい、美しいわ。あんな方と恋をして、燃えるような恋をして・・・」(妄想中)

宴は大盛況のうちに終わった様子です。

源氏の君は内裏(だいり)を歩いています。少し飲み過ぎたようで、足元がふらついてしまいました。空には朧月・・・しばらく腰かけて休んでいると、どこからか扇が落ちてきました。

不思議に思って扇のやってきた方を見ると、御簾(みす)の向こうにどこかの姫の着物が見えました。源氏の君はすぐに感づいて、姫のもとへ向かいます。


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謎の姫との密会

源氏の君が扇を返そうとすると、姫は受け取らずに、誘うように部屋へと下がっていきます。

「誘っているのですかな?それならばお受けいたいますが、今宵はほろ酔い気分なので、何をするかわかりませんよ」
((;´Д`)

ささーっと部屋へ戻る謎の女。ささーっと追いかける源氏の君。
御簾の向こうに謎の女がいます。源氏の君が御簾を上げると・・・

えっ。もう脱いでる・・・。

謎の女はすでに着物を脱いで、白い肌を燭台の灯りで照らし、艶めかしく誘っているのでした。(先ほど舞を鑑賞していた美女でした)

「これは恐れ入った。なんともあなたは恋の手練れ(てだれ)。その美しい肌を見て心を動かされぬ男はいないはず」

「が。しかし。私は、扇をお返ししたくてあなたを追ったまで。」といって謎の美女に背をむけて帰ろうとします。(そんなわけないだろー・・・)

謎の美女は驚き焦ります。「お待ちください!!」

「あまりの手練れは私の性に合いません」と源氏の君。

「待って待って!」と言って謎の美女は後ろから抱きつきます。「はじめてなのです。こんな風に男の方を好きになったのは。あなたと恋をしたいのです!!」と言って引き留めます。

「まことに。震えていらっしゃる。」と言って、彼女を受け入れます。「望むところです」

・・・そして夜明け前。源氏の君はたずねます。
「あなたは一体どこの誰なのですか?」

謎の美女は、「あなたは恋多きお方だと聞きます。名前は明かさずにおきますので、本当に気に入ってくださったならば、私を探してください。」と源氏の君を試しています。

「私だけが燃える恋はいや。少しでも私のことを特別だと思えるならば。」そういって、自分の身代わりに扇を渡します。
すると、源氏の君も扇を渡して、二人は扇を交換することにしました。

謎の美女の正体

すっかり朝日が出てきてしまいました。源氏の君は車に乗って帰ります。
一体どこの姫だったのか。源氏の君は扇を眺めています。相当な身分のお方のようだ・・・。

その後、惟光(これみつ)が扇の持ち主を調べてみたところ、ひょっとして右大臣家の娘の六の君ではないか?ということがわかりました。

六の君は大変美しく可愛らしいという噂の姫であるが、同時に少々変わったところがあるらしい。

六の君といえば、右大臣家の六番目の娘です。一番上の娘は弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)で次の帝の母にあたるお方です。

六の君は東宮(とうぐう)のお妃となることが決まっている姫でした。それなのに、花の宴の日の夜にどこかの男と一緒にいたことを弘徽殿の女御は怒っています。

「あなたはもうすぐ帝のもとに入内(じゅだい)する身なのですよ!帝の子をなして、この右大臣家の権力を不動のものにするのです。それを色好みの女房達のように朝帰りをするなんて。」

説教する弘徽殿の女御に

「わかっています。父上や姉上の期待を裏切らないように、東宮様につかえます。それはそれでちゃんと致します。それで充分ではありませんの?」

「私の心が何を望むかは、私の勝手でございましょう?朝帰りをしようが、燃えるような恋をしようが。恋はステキですよ。お姉さま。フフフ。」
(いやはや・・・憎たらしい女ですねえ・・・)

六の姫との再会

二条院。源氏の君は寝ていたが、ふと目が覚めて外を見ると、朧月が見えました。眺めていますと、

カタン・・・。

音のした方を振り返ると、なんと源氏の君の扇があった。これは六の君の扇と交換したはず。どうしてここに?不思議に思っていると、
「待つ女、待つ女、待つ女・・・でも一人だけ、来る女。」そこには六の君が立っていた。

(待てなくて二条院に来てしまったらしい)

二人は情熱に身を任せます。

会いたくてたまらない。恋がこんなに苦しいなんて思いもしなかった。

東宮様のところへ、行きたくない!と心の内では思っている六の君です。

「近く、入内なさるそうですね。東宮は私の兄です。とてもいい方なので、きっとあなたを大事にしてくれます。」と源氏の君は話します。

それを聞いて、ショックを受ける六の君。声をあげて泣きはじめました。
泣いて・・・

「しばらく会えなくなりますね。私、入内の準備にとりかかりますので。」と顔上げて明るく話す六の君だった。

感想

今回の六の君にはびっくりさせられました~!何せ積極的。今でいう肉食系女子って感じでしょうか。

光源氏はぐいぐいな肉食系はタイプではないのですね。

といいながらも、自由で素直な六の君を気に入る源氏の君。許容範囲が広いですね。

平安時代の姫は自分の意志というものはありません。とにかく身分が高く将来が有望な人のところへ親が決めた人と結婚するのが幸せなのです。

そのなかで、「私は恋がしたいの!」と言い放つ六の君は確かに変わっている。と言えるのかもしれません。むしろ現代の人の感覚と近いですよね。

高貴な右大臣家の姫が夜中に邸を飛び出して、殿方の邸に行くなんていうことはあり得なかったでしょうけれど、しかも源氏の君の邸である二条院は何人も使用人もいますし、どうやって入ったのか?

というつっこみもありますが、恋愛に溺れて、思い余って、夜中に男の邸に忍び込む女がいてても面白いかもな。と思います。

それに、本当に女は待つばかりですしね。そう思うと今は女性にとって、いい時代?!かもしれませんよね。
気に入った男性に話しかけるチャンスがあるのですから。

今回はかなり原作とは違っていて、六の君の自由さにびっくりしました。情熱的なのは、原作と同じですけども(^^♪

さて、次回は「葵の上」です。


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