源氏物語千年紀 Genjiアニメ第5話「宿世」内容・感想

平安時代に作られた源氏物語をアニメで楽しめる「源氏物語千年紀 Genji」。

美しい映像と美しい姫、そして光りかがやく源氏の君。紫式部の源氏物語とはまた一味違ったストーリーを味わえます。

前回は、ついに想いを抑えきれず藤壺の宮のもとへ訪れた源氏の君。二人は密通してしまいます。

許されない二人の関係はこれからどうなっていくのでしょうか。

藤壺の宮を追い詰めてしまった源氏の君


「あなたを愛することが、愛ではないというのならば、この世に愛というものはございません!!」
源氏の君は、藤壺の宮を激しく愛しています。

それを拒もうとする藤壺の宮。しかし、完全に拒みきることはできません。

「まことの愛があろうとも、心を閉じなければいけないこともあるのです。私もそうしてきたのですから」と藤壺の宮は心の内を話します。

源氏の君は心からの愛を開放します。藤壺の宮は、拒み切ることはできないけれど、いけないことだと言い続けます。

「また、明日もきます。明後日もその次も・・・」と源氏の君。

「いいえ。もう今日限り、お会いすることはありません。」と藤壺の宮。これ以上罪を犯すことはできません。
と一人で罪を背負う藤壺。

「あなただけの罪ではない!」と叫ぶ源氏の君。その言葉は、藤壺の宮には届かない様子で犯してしまった罪を負い、目に光がなくなってしまいました。

藤壺の宮に辛い思いをさせ苦しませてしまう結果となったことにショックを受ける源氏の君。一人でとぼとぼと馬に乗り帰ります。


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藤壺の宮、懐妊する


姉として、母として、源氏の君のしたこと、すべて自分の責任だと考える藤壺の宮。

命婦(みょうぶ)は源氏の君と藤壺の宮との間に起ったことを知り、「申し訳ございません。雨の音が激しくて、姫様の様子に気づきませんでした!!」と話しています。命婦は源氏の君に入り込まれたのに、気づかず助けられなかったことを悔やんで、涙を流しています。

それからしばらくして・・・

なんと、藤壺の宮はご懐妊なさったのです。

帝はとても喜んで、今まで以上に、藤壺の宮を大切になさいます。しかし、藤壺の宮も源氏の君もあの一夜の過ちの日に授かったことに気づきました。

もちろん帝にはその事実を伝えるはずもありません。

源氏の君はというと、もう10日も宮中に出仕しないでいました。悩んでいる様子で少しやつれています。「もし藤壺の宮の子供が私との子供だとしたら、内裏(だいり)に上がって帝の顔をまともに見ることなどできない・・・」

それから藤壺の宮は妊娠のために三条の邸にお宿下がりをなさることになりました。

車の中で、藤壺の宮は泣いていました。「帝は本当にお優しい方です。裏切ってはいけません。女というものは生きているだけで、罪を作ってしまうものなのですか・・・」と命婦に言います。(ま、美人で優しいからじゃないかな~(~_~;))

命婦は一緒に泣いて藤壺の宮を抱きしめました。

車で源氏の君のいる二条のあたりを通る時、源氏の君は外に出て車を見送ります。それに気づく藤壺の宮。あの夜の事が思い出されます。

源氏の君、藤壺の宮との別れ

夜、二条院。

顔を伏せて、素性を明かさない女が訪ねてきました。
「何者か??」と源氏の君は聞きます。

するとその女はかぶりものをとり、「わたくし藤壺の宮様にお仕えする王命婦(おうみょうぶ)と申します」と言います。
王命婦(おうみょうぶ)は藤壺の宮から伝言を言付かったようです。

「藤壺の宮からの伝言でございます。明日、子の刻に御所のはずれのお社でお待ち申し上げます。」

驚く源氏の君。

そして、次の日の夜、子の刻・・・
二人はあのお社(おやしろ)で会います。藤壺の宮は源氏の君に話します。

「もうこれ以上は罪を重ねてはいけません。お互いのため、帝のため、生まれてくる子供のためにも。」

藤壺の宮は最後のお願いをします。夜に会いにこないよう、他言しないよう、周囲にわかるように振る舞わないよう、今後いっさい何もしないように、と。

もし、帝を傷つけるようなことをした時には、お腹の子供と一緒にこの世との決別をします。と告げます。

「お腹の子供は私とあなたの子供なのですね」と話す源氏の君。

「いいえ。違います。」と決して認めない藤壺の宮。
「たとえ誰の子であっても、帝の子として育てます。それがみんなのためだから」と。

「最初にお会いした時から大好きでした。愛していました。・・・さようなら。」別れを告げる藤壺の宮。

さようならが言えない源氏の君。涙ばかりが流れます。そして去っていく藤壺の宮。

源氏の君は、左大臣家に来ました。葵の上と話しています。

いつものようにツンとすましている葵の上でしたが、なぜか今日は綺麗な雪景色からか?悲しげな源氏の君の姿を見てか?雪見酒を私(葵の上)の部屋でしたらいいと言ってくれました。

雪を見ながら二人はお酒を楽しんでいます。いつもの澄ました様子と違う葵の上に少し戸惑いながらもお酒を飲む源氏の君。
「何かあったのですか?いつもの自信満々はどうしたのですか?」と葵の上はたずねます。
どうやら、源氏の君があんまりさびしげで元気がないので、ほおっておけなくなったようです。

そして、なんと!葵の上の方から、源氏の君の手に触れ「しっかりなさいませ」と励ましたのです。

それでまあ当然というか、スイッチが入ったといいますか・・・源氏の君は葵の上の優しさに甘えるのでした。

藤壺の宮、無事に男皇子を産む

さて、藤壺の宮はいよいよ産気づいて、お産となりました。帝はたくさんのお坊さんに安産の祈祷をさせています。
藤壺の宮はあまりのお産の痛みから、意識がもうろうとしてきます。

源氏の君と一緒に敵から逃げています。「一緒に逃げる約束をしたじゃないか?」「そう。そうです。私はあなたと逃げて、どこかであなたとの子を産むのよ。あなたが好きだから。愛しているから。」といって二人は抱き合います。

「でも遅かった。もっと早く逃げるべきだった」源氏の君はそう言うと敵と戦いにいきます。「光る君様~!!」叫ぶ藤壺の宮。

・・・そうして、藤壺の宮は無事に男皇子をを出産しました。

その知らせを聞いて、小さなあのお社で手を合わしお礼参りをする源氏の君であった。

(おわり)

感想

うわ~。ここまで「愛している」とか「好き」だとか、紫式部の源氏物語の中では口にしたり、出産の時の妄想の中で源氏の君を逃げる。なんていう場面がないものですから、わお~!って感じですね。

私のイメージでは、藤壺の宮は帝のことを愛していたけれど、源氏の君のことも愛していた。両方どっちもいい男。って感じだったと思うのです。だから、源氏の君と逃げたい願望はなかったんじゃないかな~と。

アニメの藤壺の宮はあくまで源氏の君が好きだけれど、立場上、仕方がない・・・という感じですね。源氏の君も好きな人とは成就しないから、色んな女に手を出すのは仕方ない・・・という感じで、悲恋を貫いています。

どうも帝が可哀想ですよね。

それにしても、父親から、息子から、愛されるなんて、なんて設定を考えるんだ~紫式部は。国の頂点に立つ最高の男である帝とその息子で若く美しい男。さあ、どっち?どっち?きゃ~

なんて、平安時代の女房達は私は渋い帝派!私は美形の源氏派!
とか言って盛り上がってたんでしょうね(;´Д`)

今とほとんど変わりません・・・うん。

あ、それと今回は葵の上とほんの少し仲良くなりましたね。弱っている時に優しい言葉・・・甘えちゃいますよ~誰だって。でも失恋の慰めだったなんて、葵の上も本当のこと知ったらショックだろうなあ(~_~;)

ではでは次回は「朧月夜」です!!


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