源氏物語のあらすじ 光源氏・頭中将と40歳年上女を巡って三角関係?~紅葉の賀2~

輝くばかりの美青年である源氏の君。同じく、宮中でたくさんの女が憧れてやまない頭中将(とうのちゅうじょう)。親友でありライバルの二人。そんな二人と一人の老婆?!が三角関係。

57~8歳の源典侍と源氏の君、頭中将を巡って騒動がおこります。前回までのお話しはこちらです。

この三人のエピソードが書かれている「紅葉の賀(もみじのが)」のお話し後編です。

紅葉の賀(あらすじ・内容)

源氏の君、源典侍(げんないしのすけ)のもとへ訪れる

しばらく経ったある日のこと。夕立のあとの涼しさに温明殿(うんめいでん)のあたりを気持ちよく歩いていると、源典侍(げんのないしのすけ)がそれは見事に琵琶(びわ)を弾いているのが聞こえました。

源典侍は琵琶にかけては大変素晴らしい演奏をすると評判です。源氏の君はしみじみをその音色を聞かれた。源典侍はその琵琶の音色に合わせて、源氏の君への恨みの気持ちをうたっている。

それを聞いて源氏の君はあきれてしまうのだけれど、声はとても美しくついつい聞き入ってしまう。

源典侍の歌に合わせて、戸のそばに寄って源氏の君も歌ってみました。すると中へ入ってくださいね。という歌が聞こえてくる。

源氏の君は、もう会う気はなかったのだけれど、このまま素っ気ないのも侮辱したようで気の毒であるし、こういうのも、まあ経験の一つかな。と思い直されて、部屋の中にお入りになった。

これを見ていたのが頭中将(とうのちゅうじょう)です。(帝といい、頭中将といい、今回の光源氏はよく誰かに見られていますね(~_~;))

頭中将は普段、源氏の君が真面目くさった顔で、色恋のことで自分のことをからかったりしてくるのを気に入らんと思っていました。そこで、今回は自分がしっぽを掴んでやり返してやろうと思っていたのです。

ちょうどいいタイミングで、源氏の君が源典侍の部屋に入っていくではないか。すぐに中に入っていかずに、少し様子を見ることにした(たちが悪いですねえ笑)

頭中将、二人の部屋に忍び込む

夜が更けてきたころ・・・。頭中将はようやく部屋に入ってみる。源氏の君は源典侍のとなりではゆっくりと気を休めることもできなかったので、まだ目は覚めていた。

すぐに誰かの気配に気づき、もしや源典侍の長年の恋人である修理の大夫(すりのかみ)か??と推測なさる。この男のような年配の男に、若き源氏の君が老女と会っていることを見つけられるのは恥ずかしいと思ったので、

「ああ、これは参りました。私はもう帰ります。今日はいらっしゃることがわかっていたのに私を中へ入れたのですね。」と言いました。

もう頭中将はおかしくてたまりません。笑うのをこらえるのが大変です。さらに源氏の君が隠れている屏風のそばまで寄っていき、どんどんと足で音を立ててみたりもしてみるのです。

源典侍はこれは大変と源氏の君を逃がすために、頭中将の服の袖をしっかりと掴んで止めようとしています。

源氏の君は今のうちに、と思うが服はちゃんと着る暇もなくだらしなく、冠なども曲がってしまっている・・・。このまま部屋の外に出たら無様すぎると思い、出て行かずにまずは、心を落ち着けることにしました。

すると頭中将もさらに刀を抜いて怒りを演出します(声を出したらバレてしまいますから、怒っているアピールです)

あわてて源典侍は頭中将に手を合わせて許しを請います。そのうろたえる老婆の姿にもう本当に面白くて吹き出しそうになってしまいます。(意地が悪いですね・・・)

そういった演出に源氏の君も何か違和感を感じて、冷静になってよく見ると頭中将だということに気づいたのでした。そして、頭中将の腕をぎゅーっとつねったのです(可愛い反撃(^◇^))


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源氏の君と頭中将のおあいこ

すると、頭中将もついに吹き出して大笑いしてしまった。

源氏の君は「あなたときたら本気でこんなことするなんて。うっかり悪ふざけもできないね。それではひとつこの直衣(のうし)でも着ましょう」と直衣を拾い上げて着ようとするが、頭中将は袖をつかまえて離さない

「それならばあなたも一緒に」と言って、源氏の君は頭中将の帯をほどこうとした。それに抵抗する頭中将。そうやって二人は引っ張ったり、ほどこうとしたりとやっているうちに、ビリビリと直衣が破れてしまった。

そこで頭中将はこんな格好で二人で出て行ったら秘密の情事は隠そうとしても噂は広まってしまうよ。と歌い、源氏の君は、私達のことをまるでわかっていてこんなひどいことをするなんて、とても薄情で心の冷たい人だと見えますよ。

と歌った。

老女との情事が恥ずかしいか。それとも野暮ったくそこに踏み込んで意地悪く脅かした頭中将が嫌な人間なのか。もうこれは、どっちもどっち。ということで二人はすっかりくたびれた格好で引き上げていった。

源氏の君は邸に帰ってからも今夜のことを思い返され、頭中将に見つけられてしまったのは失敗したな・・・と悔やんでおられます。

翌朝、源典侍から指貫(さしぬき)や帯など届けられましたので、見てみると帯は頭中将のものでした。そして自分の直衣(のうし)の袖がちぎれてなくなっているのにも気がつきました。

宮中に上がると、頭中将からちぎれた袖を返されたので、一体どうやってあんな中で袖を破って持っていったのだろう・・・と憎らしい気持ちになりましたが、こちらには頭中将の帯がありましたので、みっともないのはお互いさまということで良かった。と思ったのでした。

その日は源氏の君も頭中将も取り澄ましてお勤めをしているものの、二人目が合うとついニヤニヤしてしまいます。

その後もお互いに他言無用として二人だけの秘密にしておきましたが、ことあるごとにあの晩のことを持ちだしては、頭中将は源氏の君をからかうのでした。

感想

ほんとに、この紅葉の賀(もみじのが)にはびっくりしました。こんなことまでやらかしていたとは(;´Д`)

源氏の君も頭中将も結婚しているのに、職場で自由に恋愛、しかも相当な年上の人・・・。平安時代は男性にとっては楽しい時代のような気がしてきます。

本命の女をキープしつつ、気になった女とちょっと遊ぶ。しかも、お咎めなし!宮中に仕えている女房達と遊んだぐらいでは、恋愛や浮気の一つにもなりませんよ。という感じの時代なんですね。

女性は女性でどうだったんでしょうか。源典侍のように、彼氏を持ちながらも、色々な男性とも関係を持つ。というのもアリ。だったのでしょうか・・・。

女房だから自由にできたのか、姫様ならばそんなことはできないでしょうけれども・・・。

気になったのは、源氏の君も頭中将もちっとも源典侍に対して、申し訳なかったなとか思ってないあたりが、ひどい話だなあと思ってしまいます。

私ならば、かなり傷つくだろうと思うのです。でも源典侍は気にせずに、相変わらず源氏の君を慕っていますね。

私もあんまり小さなことでくよくよせずに、好きなことだけを見て、鉄の心臓を手に入れたいものです( ゚Д゚)


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