源氏物語千年紀 Genjiアニメ第4話「藤壺」内容・感想

紫式部が描いた物語「源氏物語」をオリジナルのストーリーで制作された、アニメ「源氏物語千年紀Genji」。

平安時代の貴族達や、女性の着物、そして美男子の源氏の君。美しい源氏物語がアニメーションで楽しめます。

前回は、六条御息所のもとにせっせと通っていた源氏の君が、六条御息所の熱いすぎる思いに疲れて、新たな恋人「夕顔」と出会い、そして夕顔が女の悪霊によって亡くなってしまう。というお話しでした。

前回までのお話しはこちら→源氏物語千年紀 Genjiアニメ第3話「夕顔」内容・感想

病にかかった源氏の君、藤壺の宮から手紙が届く

夕顔の君が亡くなったのが夏。それから源氏の君は体調も悪く、秋になっても宮中に出仕できないほどに体を壊していました。発熱、ふるえ・・・ウツウツと毎日を過ごしているようです。

どうやら、心と体の両方で、病にかかってしまったとの事でした。物の怪がついているのではないか?というものもいます。

は大変に心配をして、源氏の君に見舞いの品を送ることにしました。帝は仲が良かった藤壺の宮にも見舞いの品を送ってはどうかな?と促します。

帝が見舞いの品を送るといったので、他のたくさんの人達もそれにならって見舞いの品を源氏の君へと届けさせました。その中に藤壺の宮からの贈り物がありました。

藤壺の宮からの見舞い品は「蜂蜜」でした。そして手紙も添えてあったのです。

特別な人からの贈り物に源氏の君は驚き、夢中で手紙を読んでいます。

一方、藤壺の宮は手紙を添えたことを後悔しています。できるだけ、通り一辺倒な文章にしてみたものの、源氏の君の気持ちを知っているのに、火に油を注いでしまうのではないのか?と心配しています。

これまでずっと、ずっと、源氏の君を避けて会わないようにしてきたのに、手紙を送ってしまうなんて、今までの関係が保てるのだろうか?と不安で苦しくなっている様子です。

北山で藤壺の宮によく似た少女と出会う

それから、冬が過ぎて春がきたころ。ようやく源氏の君の病は快方に向かいはじめてきました。念のために加持祈祷(かじきとう)をしてもらおうと、源氏の君は北山のお寺に行くことになりました。

北山のお寺で祈祷を受けてからは、少し体が楽になった様子です。何日か宿坊(しゅくぼう)に泊まって、しばらく祈祷を続けることになりました。

源氏の君と惟光(これみつ)が散歩をしていますと、どこかの家で子供達が遊んでいるのがみえました。その中に、泣いている女の子が見えます。

一人だけ際立って美しい顔立ちをしており、姫様。と呼ばれています。
「あら、どうしたの?」と尼君が姫に聞きました。

「犬君(いぬき)がいけないの!!」と姫は泣きながら話しています。どうやら、姫が大事に伏籠(ふせご)の中に入れておいたスズメを犬君が逃がしたそうなのです。

「そんな年になって泣くのはおやめなさい」と尼君は話しています。

それを垣根の間から見ている源氏の君と惟光(これみつ)。するとスズメが戻ってきて、なんと源氏の君の指にとまったのです。(かなり無理あると思いますが・・・(~_~;))

スズメを追いかけて庭の外までやってきた姫。スズメが源氏の君の指にとまった様子を見て驚いています。源氏の君はスズメをそーっと姫に渡しておやりになりました。

まさかこの出会いが姫の今後の大事な出会いとなるなど、姫は思ってもみなかった。ということです。

この二人の出会い。「源氏物語」の中では少し違ったものになっています。本当のところはどうだったのか?知りたい方はこちら♪

源氏の君と惟光、二人だけになると、源氏の君は物思いにふけります。
「似ている・・・あのさっきの少女・・・あの方に生き写しだ」
そう。藤壺の宮のことです。

藤壺の宮と源氏の君、偶然に会ってしまう

一方、藤壺の宮のもとへ、源氏の君が全快されたとの知らせが入ってきました。ホッと胸をなでおろす藤壺の宮。

北山の祈祷が効いたのですね」というと、命婦(みょうぶ)から「姫様のおかげではないのですか?」と言われました。

それは、藤壺の宮は毎夜、はずれにある小さなお社(やしろ)まで出かけていって、源氏の君の全快を祈願していたのを、命婦は知っていたからです。「姫様の御心が通じたのです」と泣く命婦。

「どうしてあのようなお社(やしろ)をご存じだったのですか?」と命婦がお聞きしますと

「まだ光る君様が元服前だった頃、二人で遊んでいる時に偶然に見つけたのですよ。古くてどんな神様がお祀りされているかはわかりませんが、ただどんな神様でも私よりかは力がおありになります。それで私はお願いしたのです。」

その夜。藤壺の宮は命婦を寝かせてから、一人でお礼まいりにお社にやってきました。源氏の君が元気で幸せならば、私はそれで十分です。と月を見上げる藤壺の宮。

そして、部屋にもどる途中で偶然にも都へ帰ってきていた源氏の君と鉢合わせしてしまうこととなったのです。

驚く二人。藤壺の宮はショックを隠せません。

源氏の君は「あなたから文をもらって、ずっとあなたのことを思っていました」

やはり!書くべきではなかった。私が悪かったのです。ごめんなさい」と藤壺の宮は言います。

「私の味気ない日々に光がさした。やはり私にとってあなたは本当に大きい存在だとはっきりわかったのです。」

「好きだ!!」と源氏の君は伝えます。「いけません!!」と藤壺の宮は強くいさめます。

「でもあなたを好きになってしまうとあなたに迷惑が掛かってしまう」ということもわかっている源氏の君は「あなたよりももっと素敵な女性と出会いたい。それならば、この気持ちは忘れてしまえるのに」と言い、蜂蜜のお礼を言ってその場を去りました。

二条院に戻った源氏の君。
「独りにしてくれ」

源氏の君は藤壺の宮の前では本当の気持ちを伝えられずに、見栄をはって余裕のあるふりをして、別れたことをくやしく思っていました。
「私の心そのまま、まるで伝えることができない!!」と苦しんでいます。

源氏の君が思いつめた結果の出来事

それから桜の季節が過ぎ、藤が咲く頃のこと。

その日は朝から雨が降り、夜になってもやまず、雷もともなって嵐になってしまいました。藤壺の宮は里帰りをしていて、三条の邸にいました。

藤壺の宮は御簾の向こうに気配がしたので、てっきり命婦だと思い声をかけましたら、なんとそこにいたのは、源氏の君だったのです。

驚き固まる藤壺の宮。思いつめて様子のおかしい源氏の君。そして次の瞬間・・・

藤壺の宮は御簾の中に踏み切られました。もう源氏の君を止めることはできません。

あれほど警戒していたのに、手紙があだとなり、源氏の君と関係をもってしまうこととなった藤壺の宮なのでした。

・・・どうやって源氏の君が藤壺の宮の部屋まで入ることができたのか?紫式部の「源氏物語」に書いています。気になった方はこちらの記事もどうぞ♪

感想

藤壺の宮からの手紙。これはダメですよね~。病気で体も心も弱っている時に、大好きでたまらない人からの手紙・・・。病人なんて、特に暇ですし、もう何度も何度も手紙を読み返したでしょうね。

というか、私なら、そうしますし、より一層思いを募らせてしまいます。

忘れなきゃ、忘れなきゃと思っていてもちょっとチャンスがあるかも!?という思わせぶりな態度をとられるとあきらめきれませんよね。

うん。恋愛。いいですね・・・(遠い目・・・)

原本には、光源氏と藤壺の宮が宮中の庭で鉢合わせするなんて場面はないのですけど、好きすぎて見栄をはったり、余裕をみせてみたり、源氏の君が一所懸命にいい男でいようとするあたりも良かったですね。

ああいう風に今まで押し押しだったのが、ちょっと引く。にされると、もう気になって仕方なくなるんですよね。藤壺の宮、あの後、気になって源氏の君のことばかり考えていたはずです。

二条院に帰ってからも、自分の気持ちに嘘をついてしまった事を悔やんでいる源氏の君の姿は良かったなあ~。恋の達人の源氏の君が本当に好きな人の前では、思い通りにいかないなんて・・・。そういうの、好きです。

藤壺の宮がとても高貴で心が清く素晴らしい方だということを、お社に願掛けに行く所あたりですごくよく表現されていたように感じました。

オリジナルストーリーの部分で、原本にはそういうシーンもないのですけど、とても素敵な女性なのがわかって、藤壺の宮は最高の理想の女性だということを感じましたよ。

今回は、ついに藤壺と・・・という感じでしたね。
次はその藤壺と今後はどうなるのでしょうか?楽しみです!

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