源氏物語・頭中将の子供について

源氏物語の中で、光源氏の友人であり、話の中でもたびたび登場する頭中将。
頭中将自身もメインの登場人物になりますが、その子供達も物語の中では重要な存在となっています。

頭中将の子供

・正妻である四の宮との間に「柏木」「紅梅」「(冷泉帝の時の)弘徽殿の女御」

・その他に「玉鬘」「近江の君」

光源氏の奥さんと関係を持った「柏木」

光源氏の邸に行った時に、猫のいたずらで偶然に光源氏の奥様である「女三宮」の姿を見てしまう。
その姿が目から離れない。

「可愛らしい、美しい・・・」

自分は結婚しているけれど、妥協しての結婚だった。
こんなにも、心が惑わされる、狂おしいほどに愛してしまうなんて・・・!!

という具合に、寝ても覚めてもずーっと「女三宮」のことが頭から離れない。

もうどうしようもなく気持ちがいっぱいになってしまい、強引に関係してしまうのだった。

そこから、女三宮が妊娠してしまったり、光源氏にばれてしまって、柏木に圧力をかける所なんかは、面白かったですね~。ほんと、自分も父親の奥さんや、朱雀帝の朧月夜を奪ってきたけれど、中年のおっさんになって、奥さんを取られるなんて、読者としては気の毒な展開でした。

美しい綺麗なスーパースター!というだけに終わらせずに、老いとともに、寂しさ、因果応報、を描くところは本当にリアルで生なましいですね。そして、光源氏は自分の父の気持ちを知ることになるんです。


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行方知れずとなった娘が突然に美しい姫となって現れる「玉鬘」

「玉鬘」とは、夕顔との娘です。
若い頃に気に入って夕顔のもとに通っていたけれど、正妻である四の宮が嫉妬して、夕顔に嫌がらせをしたため、
夕顔は耐えられなくって、娘とともに姿を消しました。

娘が大きくなった頃に、光源氏に仕えていた女房(もとは夕顔に仕えていた女房)が偶然にも見つけて、引き取ることになります。

光源氏は、「玉鬘」を夕顔の忘れ形見として、大切に大切に迎えました。
しかし、次第に夕顔によく似ている「玉鬘」をやっぱり、というか、好きになってしまいます。

またか・・・。
そして、側室にしてしまうのか!?と思いきや、

玉鬘に嫌がられてしまいます。空蝉のように、避けられるというのではなく、本気の嫌がりように、おっと意外!でこれもまた面白いんです。

わ~!今ままでこんなに嫌がられたことないだろうに、本気で若い女の子に嫌がられてるおっさん・・・。

やっぱりちょっと可哀想ですね。嫌われてもなお、隙あらば口説こうとする光源氏。み、見苦しい(~_~;)
ここまで落ちぶれるのかあ~

おまけに「玉鬘」は髭黒という髭が濃く、色が黒くて上品ではないが、まっすぐな性格で、すでに妻と子供がいる男に強引に関係を持たれて、結婚せざるを得なくなる。

源氏物語に出てくる男性は高貴なお方ばかりで、美しかったり、華やかであったりするので、この髭黒さんの説明はどう考えても、若い女が好きになりそうにないむさ苦しい男だろうな・・・。

ですが、身分も申し分ないし、その後の結婚生活もうまくやっていったようなので、よかったかもしれませんね。
ただ、若いうちに華やかな恋愛をしなかった玉鬘が気の毒に思えてきます。

さいごに

光源氏は頭中将の子供と色んな意味で深く関係を持っていますけれど、二人とも、「世代交代!!」と言わんばかりに光源氏に現実を突きつけてくる存在となっていますね。

色んな女の人のことを好きになって、いつも「本気なんです」とか言って口説いている光源氏にはあきれますけれど、かといって、本気で振られたり、奥さんを奪われたりする姿を見るのは何ともせつない気分になってしまうのはなぜなのでしょうか。う~ん。

そういう美しいだけに終わらせないところが、読者を惹きつけるのでしょうね。


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